2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ここではないどこか

本の雑誌300号を購入。 宮田珠己の補陀落渡海のエッセイが面白かった。 最初はぜんぜん字が読めなかったけど、 途中で「ああ、フダラクね」と合点する。 魍魎戦記マダラにいたよね、こういう名前のキャラ。 で、補陀落渡海というのは中世日本で行われた修…

バズスタイル

一度アンテナを立てると 似たような情報を次々に受信するのはよくあること。 ドキュメンタリー映画『バグズ・ワールド』の 予告編を見ておおいに盛り上がった。 超高感度カメラで5mmのシロアリの世界を まるでハリウッド超大作のような迫力で撮影。 これ…

黒の絨毯、緑の闇

アリの飼育キットをご紹介。 透明なジェルがエサと地面を兼ねるため、 アリを入れてやるだけで巣を横から観察することができる。 買う(飼う?)かどうか微妙に迷っている。 昔、家の中で黒い絨毯が形成されているのを目撃し、 未だに生でアリに接するのには…

五里霧中

敬愛するサイト「文芸ジャンキー」でプッシュされている 『ミスト』という映画を観に行きたくなった。 正体不明の霧により人々がスーパーに閉じ込められ、 次第に恐怖で異常な行動に出る…… といった群集心理もののような予感。実際はどうだか分からないけど…

義務教育ほとんど唯一の収穫

既に2〜3回は読み直している小説『砂の女』。 写真では古いままだけど、気がついたら新装版が出ていた。 そろそろまた読み直そうと思っていたので迷わず購入。 活字も大きくなって読みやすい。視力が悪い身にとっては意外と重要。 そもそも安部公房との出…

短歌の友人

東京に行った時に買った本。穂村弘の『短歌の友人』。 荷物になるから地元に帰ってから買おうかと迷ったけど、 今、冒頭の数ページをチラッと読んだだけで買った自分を肯定したくなった。 小説で何かを表現しようと躍起になっている時に短歌を読むと、 たっ…

ピタゴラスイッチ

最近ちょっとした合間にピタゴラスイッチを見ている。 コロコロと玉が転がっていって、最終的に番組名がポコンと出る、 意味がなさそうでありそうなよく分からないNHKの番組です。 で、どうしてこれが流行っているのだろうと考えたところ、 「高度に発達…

誰にだって向かない職業

「用意するものはすりこぎと菜種油です、と静香は言った」 第1章のタイトルが秀逸だったので購入した。 冒頭を読むとすぐに友人の宮乃下静香に 殺人をそそのかされる話だと分かるのだが、 それでもすりこぎと菜種油の意味は分からない。 壮大な謎かけという…

最高のよく分からないエッセイ

そんなにたくさんエッセイは読まないのだけど、 今後の自分の人生において、これを上回るものは現れないという確信。 それが宮沢章夫、『牛への道』。英語では『Tao of Cow』。 何が面白いかというと、よく分からない。 実際、文中にも「よく分からない」と…

娘と香辛料

今敏監督、筒井康隆原作の『パプリカ』を見る。 映像技術は素晴らしかったが、 ストーリーが自分には汲み取れなかった。 夢の不可解さを表現した映画なのかもしれないが、 だからといって「訳が分からない」で感想を済ませるのは失礼だ。 作り手の意図したと…

『突破』

死んでから12日目にして、ようやく同類が見つかった。 保坂保子という中学生で、歳は同じだけれど幽霊としては僕より2年先輩だと言う。 「消えたくないならね、とにかく楽しんじゃうことよ」 幽霊の寿命について恐る恐る訊ねたところ、あっけらかんと保坂…

空想科学エジソン

グレンラガンを見終わって思い出した漫画。 カサハラテツロー『空想科学エジソン』。 これも地下世界でオーパーツを見つけた主人公が 地上を目指し、仲間とともに宇宙を目指すというストーリー。 もっともこちらは主人公が女の子で、 適材適所の発明でピンチ…

いつだって東北は

友人の勧めで『天元突破グレンラガン』を見始めた。 ロボットとか合体とか友情とか正直趣味の範疇ではないんだけど、 気がついたら一気に12話まで見てしまった。 なんだろうね、この面白さは。うまく説明できない。 で、ネットで検索をかけてみたら劇場版…