誰にだって向かない職業

少女には向かない職業 (創元推理文庫)
「用意するものはすりこぎと菜種油です、と静香は言った」
第1章のタイトルが秀逸だったので購入した。
冒頭を読むとすぐに友人の宮乃下静香に
殺人をそそのかされる話だと分かるのだが、
それでもすりこぎと菜種油の意味は分からない。
壮大な謎かけというほどでもないけれど、
先を読み進めたくなるようなテクニックが随所にちりばめられている。
ちなみに個人的に気に入ったのは次の主人公の台詞。
「ゲームは異文化人間との魔法の共通言語なのだ」
初めて桜庭一樹の本を読んだけれど非常に面白かった。
今から他の本を買いに行こう。